仏式の「法要(ほうよう)」について、まず全体像がつかめる“要点だけ版”をまとめます。宗派や地域で細かな違いがあるため、最終的には菩提寺(お寺)や式場の指示を優先してください。

1) 用語の整理
・法要:僧侶の読経・回向(えこう)など“供養の儀式”そのもの。
・法事:法要+会食や挨拶・集合写真など“法要の前後を含む行事全体”。
2) いつやる?(主な時期)
・忌日法要
初七日(しょなのか):逝去後7日目 ※現在は葬儀当日に繰り上げることが多い
四十九日(しじゅうくにち・忌明け):逝去後49日目
百か日:逝去後100日目(希望次第)
・年忌法要(“満”年で数える)
一周忌:満1年後(翌年)
三回忌:満2年後(名称は“3”でも2年後)
・その後:七回忌(満6年後)/十三回忌(満12年後)/十七回忌/二十三回忌/二十七回忌/三十三回忌/五十回忌
※地域・菩提寺の慣習で十三回忌・三十三回忌までを区切りにすることが多いです。
3) どこで?だれを招く?
・会場:菩提寺/自宅/斎場の法要室/会食は料亭・ホテル・寺院客殿など。
・参列範囲:四十九日・一周忌は“近親者中心+親しい縁者”。以降の年忌は家族親族中心に縮小することが一般的。
4) 当日の基本進行(例:所要30~90分+会食)
受付(香典・供物・記帳)
着席・開式挨拶(施主)
読経(僧侶)
焼香(喪主→親族→一般)
法話(あれば)
施主挨拶・閉式
納骨・墓前読経(必要時)
会食(お斎/おとき)・献杯・想い出スピーチ・集合写真
5) 服装・持ち物
・喪主・親族:喪服(ブラックフォーマル)。
・一般参列:地味な礼服(黒・濃紺・濃灰)。
・数珠:宗派用・略式どちらでも可。
・光るアクセサリー・派手色は避ける。
6) 香典・表書き・供物
・表書き:
四十九日“まで” → 「御霊前」
四十九日“以降” → 「御仏前」
※浄土真宗は通例いつでも「御仏前」。地域差あり。
・水引:黒白(関西は黄白も)。
・金額目安(あくまで一般例)
友人・知人:5千~1万円
親族:1~3万円(関係性で増減)
近親(兄弟姉妹・叔父叔母など):3~5万円以上も
供物・供花:白基調の花・菓子・果物・線香など(名札・立札は施主に確認)。
7) 僧侶へのお礼(施主側)
・お布施:読経・回向への謝礼。地域・寺格で幅がありますが、目安として
四十九日・一周忌:3~5万円前後
・三回忌以降:1~3万円前後
・御車代:5千~1万円(遠距離は実費相当)
・御膳料:会食にお招きしない場合に5千~1万円ほどを包む
※金額は“相場”に過ぎません。必ず菩提寺に相談するのが安心です。封筒は白無地または双銀水引の不祝儀袋に「御布施/御車代/御膳料」と記載。
8) 返礼・引出物
・当日返礼(会食付きのときに引出物を手渡し):掛け紙は「志」。
・香典返し:忌明け(四十九日)後に半返し目安で送る地域も。近年は当日返礼に一本化するケースも増加。
9) 準備の進め方(ざっくりスケジュール)
・1~2か月前:日程第1候補・第2候補/会場・僧侶の都合確認/参列範囲決定
・3~4週間前:案内状送付(日時・場所・会食有無・服装・返信期限)/引出物の当日渡し or 後日返礼の方針
・1週間前:席次・焼香順/お供え・写真係/会場レイアウトと音響確認
・前日:供花・供物・香典受けの体制/挨拶文・進行表・お布施袋の準備
・当日:受付設置→読経→焼香→挨拶→会食→僧侶への御礼→忘れ物・清算確認
10) よくあるポイント
・焼香回数:宗派で異なる(1~3回)。司式の僧侶の指示に従うのが正解。
・写真撮影:式中は控えるのが無難。集合写真は閉式後に。
・挨拶ひと言例(施主):
本日はご多用のところ、◯◯の◯回忌法要にご参列賜り、誠にありがとうございます。皆さまと故人を偲びつつ、感謝の気持ちで供養させていただきました。今後とも変わらぬご厚誼を賜れましたら幸いです。
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